溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

4万円からのクロスバイク選び

ここ最近、たて続けにちょっといいスポーツバイクが欲しいんだけど何を買ったらいい?という質問を受けたので、2chなどを見つつ僕が考えたことを記しておく。
こういう質問をしてくる人は、スポーツバイクを買うのが初めてなので、4〜5万円ぐらいの予算と考えてみる。選択肢としてはマウンテンバイク、クロスバイク、ロードバイクの3種類が考えられるが、この予算ではクロスバイクを勧める。初心者が普通の道路を走る上で一番クロスバイクが走りやすいと思うからだ。
個別の車種について吟味する前に、重要なことを示しておきたい。

  • 実際のお店に行って買うこと
  • 必ず跨って、自分に合ったサイズのバイクを買うこと。跨がれない場合はお店でカラダのサイズを測って、どのサイズのバイクがいいかお店の人に尋ねること。逆にサイズを指摘してくれるお店で買うこと
  • 安さよりも信用でお店を選ぶこと。

まず1点目は、初めてバイクを買う場合、どういうものがいいのかを専門家からアドバイスを受けた方が失敗しないということ、買ったあとのメンテナンスを自転車屋に頼むことになるので自転車屋と接点を持つ方がいいということ、通信販売は稀に配達された段階で損傷していることがあることなどから、自分で判断できるようになるまでは、実際のお店で買った方がいいと思うのである。仮に目当ての車種がなかったとしても取り寄せてもらえるのなら取り寄せてもらった方がいい。
2点目は自転車は自分の足で動かす乗り物なので、カラダに合ったサイズにしないと足にスムーズに力が伝わらず、無駄に疲れる上カラダを痛める可能性もあるので、カラダに合ったサイズを買うべきということである。これについては僕には苦い経験があって、10年前に初めてクロスバイクを買ったときに目当ての車種を見つけたのはいいけれど、サイズについて全然気にせずにワンサイズ小さいバイクを買ってしまったので、腕とカラダの間がつまってしまって乗りにくかったということがあった。見た目なんて乗っている間は気にならないので、カラダにあったバイクを買ってください。
3点目は、1点目にも関係することで、スポーツバイクはまめにメンテナンスをする必要があるので、自転車屋に持っていく機会も多い。なので、自転車屋とは長いつきあいになるかもしれない。だから安さよりも信用の置ける自転車屋で買うべきである。スポーツバイクはその辺の街の自転車屋に売っているわけではないので、事前に調べよう。
さしあたって、世界最大の自転車メーカーである台湾のGIANTの自転車を扱っているお店の中から選ぼう。Giantの取り扱い店は2008 Giant Bicycle Dealersで見ることができる。

さて、実際に4〜5万円ぐらいの価格帯でどんなクロスバイクが買えるのかを見ていこう。クロスバイクというものについてはこちらのページ(サイクルショップおかべ 自転車の選び方 クロスバイク編)が参考になるだろう。

まず、僕の自転車選びのスタンスを言っておくと、基本的には車道を速く走りたいので、

  • 軽さを何より重視する。軽いほど加速しやすい。
  • タイヤは細く。タイヤが細いほど路面抵抗が少ない。
  • 前傾姿勢ができるだけとれるように。前傾姿勢をとれると空気抵抗が少なくなる。

となる。従って、サスペンションで重くなっている自転車や太めのタイヤやブロックタイヤなどは好まない。しかし、自転車通行可の歩道を走るのが主だという人はサスペンションがある方がいいという考え方もある。あくまでも跨がって、できれば試乗して確かめていただきたい。

この辺りからは2chの助けを借りる。
2chで4〜5万円前後のクロスバイクとして出てくるもののうち、お店で取り寄せを含めて取り扱っていそうな車種をひとつひとつ見て行こうと思う。

その前に比較の基準になる車種を示しておこう。それは前述の台湾のGIANTのスピード系クロスバイク、ESCAPE R3である。
2008 Giant Bicycle ESCAPE R3 (2009 NEW MODEL) -outline-
軽量かつ剛性はあるが、耐衝撃性のないアルミフレームに、段差の衝撃を吸収するためのクロモリの前フォークとサスペンションシートポストをあわせ、タイヤは直径700x28c(直径700mm、幅28mm)というやや細め。変速は前3段(シマノ製)、後ろ8段の24段。フレームサイズは女性用のXXSからLまで揃っていて、値段と機能に非常にバランスがとれている。実際、これに乗っている人は非常に多いし、扱っているお店も多い。たぶん、お店で5万円前後のスピード系クロスバイクというと、これを薦められるんじゃないかと。

では、ESCAPE R3を比較対象として、他の車種を見ていこう。まずは同じGiantから。

GIANT CROSS 3 45,150円

GIANTにはESCAPEとCROSSの2つの系列のクロスバイクがある。簡単に言ってしまうとESCAPEは速く走りたい人用、CROSSはまったり走りたい人用である。したがって、CROSSはESCAPEに比べて、大きくは以下の違いがある。

  • サドルとハンドルの位置が近く、ハンドル位置が高いので、上体が立った体勢で乗車する
  • 2kgほど重く、タイヤが太い(35mm)ので漕ぎ出しが重い。
  • 後ろの変速が7段で、ESCAPE R3よりは1段少ない。
  • スタンドとドロヨケがある。
  • ブレーキの利きがよい(よすぎる)

どっちがいいというわけではないので、好みで決めてください。

つぎは、イタリアのGIOSのISOLA 43,050円
これもGIANTのCROSSと同じようにまったり走る人向け。ESCAPEに対しては、

  • 2kgほど重く、タイヤが太い(35mm)ので漕ぎ出しが重い。
  • 後ろの変速が7段で、ESCAPE R3よりは1段少ない。
  • 前の変速が1段で変えられない。ただ平坦な道がほとんどなら気にしなくてもよい。
  • フレームサイズが1種類で、ハンドルの角度で調整するので、大柄な人ほど前傾姿勢となり、小柄な人ほど上体が立つ。
  • アルミフレーム、アルミフォーク、(たぶん)アルミシートポストなので段差の衝撃が手に響きそう。

こんな感じかなあ。イタリアのブランドが欲しい人に是非。たぶん台湾製なんだけど。

つぎは、アメリカの大手メーカー、TREKの7000 WSD (700x35C 21段) 39,000円
先に言っておくと、これは女性用。男性用のクロスバイクは最低でも6万円から。

  • 重さは不明。14kgぐらいではないかと思われる。
  • タイヤは35mmなのでちょっと太い。
  • シートポストのサスペンションが効きそう。
  • フレームの柄はどうなんだ?

つぎは、アメリカのマウンテンバイクで有名なGT。ここには4万円台のバイクで、NOMADTRANSEOという2種類のクロスバイクがある。NOMADはまったり系、TRANSEOはスピード系といったところだろうか。
ただどちらもESCAPEよりは1cmほどタイヤが太い。ま、TRANSEOのタイヤは700x28Cぐらいに換装した方がいいかもしれない。2009年モデルは他社と同様、5,000円以上値上がりすると思うので、リンク先の定価は参考程度に考えておいた方がいいかもしれない。価格と性能を考えると、変速機がややちゃちいかな。重量はよくわからないが、TRANSEOが12kgぐらい、NOMADは14kgぐらいかな?

さて、つぎはこれまたよく見かけるカナダのルイガノからLGS-TR3(46,200円、2008年モデル)

  • ESCAPEに比べて上体が立った乗車姿勢
  • ESCAPEよりも1.6kg重い
  • 前の変速はなし
  • 泥除けと前の荷台つき(カゴをつけやすい)
  • タイヤは7mm太い、35mm(700x35c)
  • 女性用には同じような形でタイヤが小さい、LGS-TR2というモデルもある。
  • 少し重くなるが、街乗り用マウンテンバイクとして、LGS-FIVEというモデルもある。よく走っている。
  • 2009年モデルは値上がりする…だろう。

この他、ESCAPE R3よりも1万円安く、1kg重いサイクルベースあさひオリジナルクロスバイクとか、GTの日本代理店であるライトウェイプロダクツが作っているライトウェイ・シェファードなどがあります。また、2009年モデルはまだ出揃っていないので、価格改定や昨今の自転車ブームを受けた新モデルもあるかもしれませんね。とにかく、お店に行ってみてくださいな。

余談

ミヤタから超軽量ママチャリとして、重量が9.9kg!(※基本重量. カゴ電装を含まず)しかないクオーツエクセルαコアというモデルが出ている。
http://www.miyatabike.com/lineup/comfort/quartz_03.html