日本プロ野球のドラフト制度の問題点
驚きと悔しさが入り交じっていた。菅野は会見中、目を潤ませた。交渉権を獲得したのは、プロを志すきっかけをくれた伯父・原監督が率いる巨人ではなく、指名を予想もしていなかった日本ハムだった。
毎度毎度、こういうことが繰り返されるわけだが、そもそも現在のドラフト制度が悪いのだ。何が悪いかというと、
- 1巡目が競合する場合はくじ引きで決まる。運任せ
- ドラフト指名直後に指名選手をトレードすることがないので、有力選手はいったん入団したら(事実上)同じチームにいなければならない。
- ドラフト指名権をトレードすることができない。(ひょっとすると制度上は可能かもしれないが)
じゃあどうするかというと、ドラフトも人材獲得の手段なのだから普通の選手と同様にトレードできるようにすればいいのだ。
- 下位球団(もしくは勝率)からの完全ウェーバー制(この場合、わざと下位になることも考えられるので、下位3球団は抽選順をくじ引きで決めればよい)
- ドラフトで獲得した選手の交渉権をトレードすることができる。交渉権だけでなく、次年度の指名権や在籍選手ともトレードができる。金銭トレードも可能
- ドラフトの指名権もトレードすることができる。トレードの相手は上記と同様。
まあ、要するにアメリカのドラフト制度に倣えばいいのだ。
こうすれば、巨人が菅野を獲りたければ、他の選手なりと交換するなり、金で買っても、1巡目1位指名権を獲りにいけばいいのです。それが誠意というものですよ。