溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

コーチ論

コーチ論(織田淳太郎著,光文社新書)を読んだ.
この本はスポーツにおける最新の理論を紹介するものである,
というのは,本の扉に書いてある出版社からの紹介だが,
むしろこの本の要諦は,「コーチはかくあるべきか」と
いうところにあるような気がする
(だってタイトルが「コーチ論」ですもの).
しかし,出版社からの紹介にもあるように,
最新の理論がいくつか紹介されており,
同時にこの現代であっても理論を軽視し,
経験主義,根性主義を貫き通すコーチや,
理論を勘違いしている,もしくは間違った理論を教えているコーチが
多いということも記している.
(もちろんこの本で紹介されている理論が
将来においても正しいとは限らないし,
現時点においても正しい保障はない)
コーチ論として重要なことは,前近代的な根性主義を排除し,
運動理論についても,鵜呑みにせずに常に疑う姿勢を持ち,
コーチングについても,相手に対し合うように常にアジャストするように,
ブラッシュアップすることが求められる,ということであろう.
そういう意味では,現在発売中のNumberのラグビー特集における,
清宮克幸氏(早稲田大学ラグビー部監督)と
玉塚元一氏(ファーストリテイリング社長)の対談や,
サントリーの記事もコーチ論として読めるだろう.
なんでそういう本を読んだかというと,古武術に興味があったからです.
全体の4割ぐらいが古武術の話でした.
この本では古武術の動きは到底わからないけど,
なんとなく面白そう.
現代人の歩き方,つまり西洋人の歩き方では,江戸時代までのように,
1日に何十キロも歩くことはできないんですって.
体を捻らず,二軸歩行することが鍵だとか.