南インド・マレーシア旅行記(2/3、コチ編)
前回の投稿から1ヶ月以上、時間が空いた。
南インド・マレーシア旅行記(1/3、チェンナイ編) - 溢れ出る加齢臭 の続き
チェンナイからコチへ
インド3日目。この日は朝10時の飛行機でケララ州コチへ移動する。飛行機はLCCのスパイスジェット。どうやらチェンナイ空港へは90分前に着いておく必要があるようだったので、ホテルは朝食を食べずにチェックアウトすることになる。
ここでの問題は空港までどうやって移動するかである。
チェンナイ空港からのプリペイドタクシーで金を要求されたのに懲りたのだが、やはりタクシーか。いや、チェンナイの街中でタクシーをほとんど見かけなかった。
そもそもタクシーは走ってないのか。
ホテルの人に頼んで、タクシーを呼んでもらおうかとも考えたが、そこでボラれるのも危ない。バスと電車を乗り継いで空港まで行くこともできるようだが、おそらく満員であろう朝の時間帯にスーツケースとリュックを抱えて安全に移動することができるのか。
いろいろ逡巡する中で、初日の夜に街角でUber Eatsのバイクが止まっていることに気づいたので、インドではUberが使えるのではないか。
あいにく、私はスマホが使えない上、日本で作ったアカウントが使えなくなってしまったので、家人のUberのアカウントで7時半にクルマを手配した。
時刻通りにクルマが到着。
車種はタクシーと同じスウィフトだが、新車に近いぐらい新しく、嬉しいことにエアコンがついていた。
Uberのベテランドライバーのようで、慣れた手つきでスマホを運転席にセットして走り始めた。
インドではまだ早い時間帯なのか、道路は空いており、心配した渋滞もなく、荒っぽい運転をする必要もなく20分ほどで空港に到着した。
チェンナイ空港は国際線ターミナルと国内線ターミナルが分かれている。
国際線ターミナルは20年前に来た家人が当時と変わっていないことに驚くぐらい、オンボロの建物であったが、国内線ターミナルはかなり新しい、現代的なターミナルである。
スパイスジェットはウェブチェックインもできるが、スーツケースがあるので、予約票を印刷してチェックインカウンターに行くことに。
インドで初の国内線なので乗り方がわからない。第一、LCCなのに預け入れ荷物のオプションがない。インド人は大きなスーツケースを抱えて旅行する人が多そうだから、搭乗券に荷物の預け入れが含まれているのではないか、もし追加料金が必要になるのならば、その場で払えばいいと判断した。
チェックインカウンターに行ってみると、その手前に荷物検査の行列ができている。どうやらスーツケースの中身を先にチェックするようだ。荷物検査はいくつかあったが、スパイスジェットのポロシャツを来た係員がいるところに並んだ。航空会社別で分かれているのだろう。
荷物検査を済ませてスーツケースにタグをつけてもらい、チェックインカウンターへ。追加料金を支払うことなく、スーツケースを預け、チェックインも無事完了。
時刻は8時半前で、搭乗開始にはまだ時間があるので、朝食を食べた。朝食の内容は後日、もう一つのブログに書く予定であるが、とにかく空港のファストフードなのにすごくおいしく、これで満足してしまった。
そしてなぜか他の日本人旅行者を2組ほど見かけた。クアラルンプールを出てから初めて見た日本人であった。
搭乗口から飛行機まではバス移動。スパイスジェットの専用バス。
バスから見た空港ターミナル。
飛行機はボンバルディア。この飛行機は、去年、松山に旅行した際に乗った。
ちなみにターミナル内で見かけた日本人2組のうち、1組は同じ飛行機に搭乗していた。インドを旅慣れた感じの若いご家族(夫婦、幼い子2人)であった。
離陸した瞬間、機内からウェーブのような歓声があがる。無事に飛ぶことがそんなに珍しい飛行機だったのか。
コチまでは1時間半ほどなので、特に何も食べる予定はなかったのだけれど、機内食が面白そうだったので写真を撮った。
インスタントのウプマはちょっと欲しいと思った。
コーチン国際空港到着
ほぼ定刻でコーチン国際空港到着。
空港内に緑が多く、チェンナイとは明らかに違う風景である。
国内線なので、空港を出るのに大きな関門はない。ただ、出入口に警備員がいるので、簡単に出入りできるところではないようだ。
さて、空港を出ようとしたところで、Airtelのカウンターを見つけた。隣にはアイデアという黄色い看板のカウンターがある。これはプリペイドSIMのカウンターであろうか。Airtelのカウンターの前にはネパール人のグループもいる。
ダメ元でAirtelのカウンターで、プリペイドSIMが買えるかどうかを聞いてみたところ、買えるとのこと。
必要なものはスマートフォンと、パスポート、ビザのみ。
証明写真は必要ないのか、と聞いたところ、カウンターの中のお兄さんのスマホで僕の顔写真を撮ってこれでO.K.とのこと。
28日間有効で、1日1.5GB(そんなに使わねーよ)で、500ルピー。800円ぐらい。安い。
あっさり買えました。すぐに使えるようになったけど、一時的に使えなくなり、安定して使えるようになったのは半日後なので、言われている通り、プリペイドSIMは使えるようになるまで時間がかかるもののようだ。
インドは連邦制なので、州によってルールが違うのであろう。今回はコチから出国するので、このSIMが他の州で使えるのかどうかはわからない。
ここからはバスで移動するので、空港の外にでる。
着陸したときには雨は降ってなかったが、荷物を受け取ってSIMを買っている間にスコールがあったようだ。
さてバス乗り場を探すのだが、それらしき案内はないので、空港の外にあったインフォメーションで聞いてみたところ、国際線ターミナル向かいのレストランのそばに乗り場があるらしく、次のバスは1時間後と言われた。
そんなにお腹が空いてないのと、暑いのでとりあえずバス乗り場へ行って待つことにした。
バスに乗り込む。一番乗りだったのですんなり座れたが、最後は満席になったので、間際に乗っていたら座れないところであった。
フォートコチ
フォートコチというコチの中でも古い街で今ではリゾート地になっている地区へ行く。
ホテルのあるフォートコチまでは1時間ほどとのことだったが、渋滞で2時間かかって3時ごろにフォートコチ到着。
宿泊先はマラバールハウスというリゾートホテル。
リゾートに行くことがないので、たまたまとは言え後学のためにこういうホテルに泊まっておこうという次第。
チェックインして、近くのカフェで軽く食べる。ランチタイムは終わっているので軽食(ティファン)をいただく。
その後、見たかったチャイニーズフィッシュネットのあるビーチに出かける。
観光客だけでなく地元の人らしき人もたくさんいた。働いてない人が多いのかと思ったら、5月1日、つまりメーデーなので休みなのだそうだ。
サンセット越しに撮影するのがよいとのことだが、このあと恥ずかしがり屋の太陽は雲の後ろに隠れてしまった。
諦めて、近くをぶらり。スパイス屋を見つけたので入ってカシミーリチリを買う。 お客さんは我々以外に日本人の男性が1人。レモン入りのスパイスを舐めさせられてたのでぼくもいただいた。
ホテルに戻ったらフルーツの盛り合わせとチョコレート盛り合わせが来たが、家人が怪しんだので手をつけず。
晩御飯を食べに外に出たものの、メーデーでインド料理レストランは軒並み休みだったので、ホテルのレストランで済ませた。
エルナクラム
コチ2日目は、船に乗って市街地のエルナクラムに行く。
ここには市場や有名なレストランもあって、楽しみにしていた場所ではあったが、蒸し暑さで体がやられているので、カレーを食べに行くことだけを目指す。
フェリー乗り場へ行く。エルナクラムまでは1人4ルピー、1人で2枚まで買えるらしい。20分ほどの船旅。バスもあるのだろうが、かなり大回りをするのと渋滞で時間がかかるので船が最速のようだ。
窓ガラスがなくパーパー。外は暑いがゆっくりとした風が入り込みまあまあ快適である。
船はゆっくり進み、エルナクラムに着く。この渡船のことをジェッティーというそうだ。
テレビでも紹介されたことのあるホテルのレストランのカレーを食べて満足してフェリー乗り場へ戻る。
途中でスーパーを見つけたので、日本で売ってないメーカーのパウダースパイスを買う。
スーパーの向かいに地図に載っていないお店があったので入ってみる。
200ルピー均一のお店のようで。
お店を出て、フェリー乗り場まで歩く。
これは交番
お昼ごはんの腹持ちが良すぎて結局、このあと何も食べずに寝た。インドに来る前から食欲があまりなかったのだけど、インドの気候でさらに食欲が落ちた。もともと暑さに弱い。
コチ3日目。
深夜にクアラルンプールへ出発する。最終バスが夜7時なので、それまで時間を潰す。といっても、リクシャーには乗らないので、移動は歩くか公共交通しかなく、フォートコチの外に出る気もなかったので、チェックアウトの12時ギリギリまでホテルにいた。
ホテルは部屋が広く、バスも珍しくバスタブがあったので、ゆっくりできた。反面、部屋の天井が高く、しかも換気扇がないので、クーラーでは除湿がままならず洗濯物が全く乾かないのには閉口した。
チェンナイのホテルも換気扇はなかったが、部屋が狭かったのでエアコンだけでなんとかなったのだが、ここはなんともならず。
レストランはよかったし、スパやマッサージもあったのだけど、我々にはチト高すぎた。いいホテルだったけど、我々には合ってなかった。次にコチに来ることがあればエルナクラムで泊まろう。
アーユルヴェーダのメッカということで、チェックアウトしてから、マッサージに行った。1000ルピーで1時間半。全裸になって紙フンドシをまとってしっかりオイルマッサージ。
家人は頭までマッサージされたそうで、この後深夜にクアラルンプールへ移動するので、洗い落とせず難儀することに。
コーチン国際空港へ
マッサージが終わってからは、フォートコチに来て最初に行ったカフェに再訪して昼ごはんとジュース。外は暑く、店の居心地がよいので、バスの出発時間近くまで長居した。
バスに乗って空港へ。
途中でなんか祭りみたいなことやってた。
夕陽がよかった。
コーチン国際空港到着。渋滞で3時間かかった。
国際線ターミナルからはバス乗り場への道順が書いてあった。
晩御飯を食べたかったが、お店は閉まっているところが多く、ようやくドーサを食べたのみ。
あとはひたすら待つ。椅子の座り心地が良くて助かった。
ということで、コチからクアラルンプールへ移動。
インドで食べたものは、こちらに書いています。