溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

国家公安委員長が、制限速度を否定することは是か

歩行者のいない50キロ制限の片側2車線の直線道路を例に挙げ、「交通の流れで70キロくらい出る。そういう所(での取り締まり)は疑問」と述べた。

一見、もっともらしいことを言っているように見えるのだが、そもそも「交通の流れで70キロぐらい出る」区間を50キロ制限にしておくのが正しいのかという疑問がある。

空いていれば、スピードを出したくなる人も多いが、信号の少ない道幅の広い国道と住宅地の中の道路をどっちも制限速度+αまで出していいなんてことにはならない。前者なら50キロ制限のところを70キロぐらいまで出してもいいと思うが、後者は歩行者や自転車の飛び出し(特に子ども)があるから、30キロ制限は遵守しなければならないと思う。

警察は法律に基づいて定められたルールに沿って、取り締まりを行うことが法治主義のあるべき姿であり、それを、流れでスピードが出るところはしょうがないなんて言ってると、じゃあ取り締まる基準は人の裁量か?ってことになる。そうすると、金で解決するとか、好き嫌いで取り締まるなんて、とても近代国家とは思えない状況が訪れる。

国家公安委員長という立場で、こういう発言をするのは、法やルールを破ってもよいという表明だと思うのよね。赤信号でも横から何も来てなければ行ってもいい、みたいな。

僕は、取り締まりは疑問と言うぐらいなら、今の交通事情に照らし合わせると、制限速度の考え方がおかしい、もっときめ細かく対応すべき、とすべきじゃないかな。個人的な希望としては、高速道路の最低制限速度も設定して欲しいところ。