溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

元キャリア官僚のインタビューがおもしろかった

「キャリア官僚だって人間」―30歳元キャリア官僚の語る霞ヶ関の実態 (1/4)(BLOGOS編集部) - BLOGOS(ブロゴス)の記事が面白かった。

技術系キャリア官僚といっしょに仕事をしたときの経験を思うと、本当に彼らはたいへんそうだ。

その中でもレアメタルの話は面白かった。
ちょうど今日、中国、政治利用が裏目に レアアース生産停止  :日本経済新聞という記事が出ていた。もすこし詳しいのはレアアース生産停止に追い込まれた中国の誤算〜中国からの輸入を2年で1/4に縮小した驚異的な日本の技術革新 - 木走日記に出ている。
これもインタビューでは、こう語っています。

彼ら*1は平成17年の時点で、いつか必ずレアメタル危機がくると予測していました。そこで民間企業や関係省庁を集めて、レアメタルの使用状況を細かく分析してリスク評価をしています。そして、リデュース・リユース・リサイクルという枠組みで戦略を策定して、5年間に渡って準備を進めていました。そういう対策をしてきたからこそ、レアメタル危機であれだけ中国が強気にきても、それほど大きな問題にならなかった

ただ単に日本の技術力スゲーと賞賛するのではなく、きちっと戦略を立てて対策をしていたからこそ対応できたのですね。

公務員バッシングが多い昨今ですが、きちっと役割を果たしている公務員はちゃんと評価してあげたいものです。

そんな優秀なキャリア官僚も年数を重ねてポストがなくなってくると退職勧奨とかされちゃうから決して「終身雇用」というわけでもない。必然的に霞ヶ関の外に出ざるを得ないから「天下り」になってしまうわけだけど、キャリア官僚に40歳定年制…維新の公約原案 : 衆院選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)とかやってどうすんですかねと。この辺からいろいろ本格的に動かせるようになろうというところでハシゴを外すような体系を作ると、誰も官僚になりたがらないのではないでしょうか。

*1:拙注:レアメタルの担当をしていた官僚