溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

有松と呼続とカレー

今まで有松は2回通ったことがあるが、いずれも夕暮れの薄暗い時間帯だったので、ちゃんと昼間に見ておこう思っていた。ついでに古民家、神半邸の中にある竈(くど)の釜飯を食って、ダーシェンカのパンを買って帰ろうという算段。

有松までは国道1号を行くのが一番近い。普段なら車道を走るところだが、今日はのんびりと走るため歩道をちんたら進む。星崎で名古屋高速と別れると、直射日光で暑くなり更に大慶橋を渡る手前から歩道の路面がかなり悪くなる。鳴海の辺りはとてもじゃないがまともに走れたものではない。それでも左京山を過ぎて有松に到着。ここまで約50分。

早速、竈に入ってランチの釜飯を頼む。釜飯はきのこと栗の釜飯とさんまとゴボウの釜飯の2種類あるうち、後者を頼んだ。ランチは他に、鮭の甘塩焼、田舎汁、汲み上げ豆腐、漬物、寒天のデザート(グレープフルーツ入り)で1,350円。おいしゅう頂きました。意外と満腹。

僕が座った部屋は全部で4つのテーブルがあり、既に先客で埋まっていたが、僕が食べている間にみんな出て行った。しかし誰も新規で来る人がいない。それどころか、レジから入ってくるお客がいない。

人気がないのだろうか?

食べ終わってレジへ向かうと、ランチの釜飯は売り切れましたという貼り紙が。どうやら僕が食べた釜飯が今日の最後のランチだったらしい。ラッキー。僕が会計を済ませている間にも女性二人連れのお客が入ってきたがランチがないことを聞いてしょんぼりと帰って行った。

食べ終わってあまりにも満腹なので、すぐにダーシェンカのパンを買う気はおきず、自転車で周囲を徘徊。

ここは名古屋市町並み保存地区の第一号として昭和59年に指定された地区として、旧東海道沿いのまち並みを残している地区である。瓦葺きの屋根に黒もしくは白の塗り壁が美しい。道路のアスファルトは当時の色をイメージした白っぽい石を使っているようだ。わざとらしいカラー舗装よりも好ましい。ただクルマの通行が多いのが難点か。


有松の駅前で珈琲豆の専門店を見つけた。その名も樽珈や。樽珈屋ならば、神戸のトアロード沿いの珈琲専門店。神戸のお店とは何の関係もないだろうが、その名前と家にホット用の豆がないことから、ここでスプレモを200g購入。

有松の街に来たが、今日は有松絞には興味がなかったので、次の目的地、呼続に戻ることにした。
しかし、来た道を戻るのは味気ない。ましてや路面が悪い。しかもクルマばかりで景色も悪い。何か違う道はないものか。そういえば、今立っているところは旧東海道旧東海道を辿れば呼続まで戻れるはず。まあ、どうせ名古屋市内。途中で道がなくなっても方向さえ間違っていなければいずれはたどり着くだろうと思って、旧東海道を進んでみることにした。

旧東海道は普通の家やマンションも建っているけれど、ときどき一里塚や石碑、古い商店街などもあって、旧街道の雰囲気を残している。鳴海の街中を通り過ぎる辺りはなかなかよい。そりゃ鳴海は宿場町だしな。
鳴海を過ぎると国道1号から離れて北へ。
三王山交差点を過ぎると、見覚えのある3車線の中央線可変区間。ここは昔通ったことのある道路だ。そうか、これは旧東海道だったのか。
天白川を渡り、赤坪町の交差点を越える。ここを右に曲がってずーっと進むと、前の僕の家の辺りに着くのだが、今は直進。ここからはまた初めての道。
しばらく進むと大きなお寺が見えてくる。道はお寺に沿って右に曲がり、参道方向へ左に曲がる。参道を見て気づいた。笠寺観音でした。なるほど、笠寺観音やその参道は旧東海道沿いだったのか。だからここが栄えているのか。
一人で納得しながら、環状線を横切り、名鉄の踏切を渡ったところで、東海道は右に折れる。このまま名鉄のすぐ西の道を北上。桜駅の西から山崎の長坂を下ると呼続に到着。もう家は近い。
ここで今日の第二目的である、隠れ家ギャラリーえんへ行く。

隠れ家えん

月日荘と同様、古民家を改装したギャラリーとカフェなのだが、月日荘が立派な庭のある大きな家を改装しているのに対し、えんはもっと普通の家を改装しているようだ。カフェのテーブルも古道具屋で見つけてきたのか、粗大ゴミを拾ってきたような卓袱台。それが良い味を出しています。珈琲は自家焙煎をしているようで、何種類か置いている。豆や道具の販売もしているようだ。メニューの少ない月日荘に比べるとポイント高い。もちろんギャラリーであるからいろんな作品を展示・販売しているし、僕が珈琲を飲んでいる二つ隣の部屋では和裁教室をしていたり、オリジナル香水を作っていたりもした。近くにこんな場所があるんだね〜。


珈琲を飲み終えた後は、旧東海道を戻って桜本町のカトーサイクルに出かけて新しいロードバイクを物色してみる。フルカーボンバイクでも完成車で30万円か。安くなったなあ。各社2007年モデルが出そろってから考えよう。

再び旧街道を通って家まで帰る。

家に帰ってから、歩いて近くの駅にでかけてがねさんに会って約束のブツを渡す。引き替えに幻のカレーを戴いた。ターメリックライスの炊き方も教えて貰ったので、家に帰ってから早速ターメリックライスを炊く。そしてもらったカレーを食べてみた。

ん、んまい。

自分で作るカレーはあまり煮込まないのだが、がねさんが3日間煮込んだカレーは全然違う。商品としてのカレーは全然違うなあ。このカレーを最後にしばらくカレーを作らないらしいので、本当に幻のカレーである。これをタダで食べさせて貰った僕は役得。

がねさんのようなプロのカレーは僕には作れないが、長時間煮込むカレーというのはやってみてもいいかもしれない。がねさんは3日、大阪の北堀江のcafe婆沙羅のカレーは100時間煮込んでいるのだから。そう思っても普段仕事をしている僕はガスコンロをつけっぱなしにして家を空けることはできないので、前から気になっていたスロークッカーを思わず買ってしまった。

TWINBIRD タイマー付スロークッカー EP-4712W

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しばらく我が家は煮込み料理が中心になる予定です。