溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

iPadで会議のメモ取りと録音をする

会議後の議事録(この場合の議事録はA4版1枚に議事概要や決定事項を書くような簡易版ではなく、A4版5~6ページにわたる会議録である)を作るための会議中のメモ取りとして、iPadが使えないか思い、メモ取りと録音が同時にできるアプリとしてEvernoteとMetamoji Noteを使ってみた。

Evernoteでメモをとる

www.evernote.com Evernoteで録音しながら、キーボードで文字を入力していく。

キーボードで入力

iPadの日本語入力は推測変換ができるものの、変換候補の文字がなかなか出てこない場合、入力に時間がかかってしまい、会議の進行にメモが追いつかないことがある。PCで議事録を取る場合は、変換をあきらめて最初からひらがな固定で文字入力をしてしまい、後日、後変換で漢字仮名交じり文に直すことができるが、iPadではそれができないので少々不便である。 また、会議中に横文字がでてくる際にアルファベット入力に切り替える必要が出てくる。ソフトウェアキーボードの場合は、左下をタップすれば文字が切り替えられるが、1タップで切り替えられるのは、英語と日本語の2つのキーボードしか使っていない場合だけで、3つ以上のキーボードを使っている場合は、運悪く関係ないキーボードを出してしまうと、目当てのキーボードを出すまで何タップかする必要があるので、時間がかかる。さらにソフトウェアキーボードは、入力を全く受け付けないことが時折発生するので、そこも時間ロスの原因となる。そもそもソフトウェアキーボードには慣れていないので誤入力が多く発生し、なかなか早く入力できない。この辺は練習すればよいのだけど、そもそもiPadで文字入力する機会はそれほど多くない。 Bluetoothキーボードを使って入力するほうが、画面を広く使える上、打鍵感があるので入力しやすいのだけど、私が使ってるリュウドのキーボードはOption+Spaceが文字入力の切り替えになり、切り替える言語を選ぶとEnterを押さなければならない。会社のパソコンではMacの日本語キーボードと同じバインドになるよう、無変換キーで半角英字モード、変換キーでローマ字入力になるように設定しているので、iPad用のキーボードでの言語切替は私にとっては面倒である。Bluetoothのキーボードは反応が半テンポ遅いしな。

Apple Pencilを使った手書き入力

mazecという手書きキーボードを購入しているので、Apple Pencilを使って手書きで文字入力をしていくこともやってみた。 mazec.jp 変換精度はそこそこ良いのだけど、そもそも手書きよりもキーボード入力のほうが速いので、キーボード入力ができる環境ならばキーボードのほうが便利であった。また、変換候補が間違っている際の正しい文字を選択する時間が惜しい上に、文字の区切り位置の認識が間違って、二つの文字を一つの漢字として認識した際の分離作業が結構時間のロスを招く。また議事録では早く書く必要があるので、手書きの際には画数の多い漢字を書かずカタカナで書くことがあるのだが、mazecではひらがなを漢字に変換することはできても、カタカナを漢字に変換することができないので、メモ取りには役に立たなかった。

録音した音を聴く

Evernoteでは.m4aの拡張子で音源が保存される。iPadEvernote上で音を再生して、議事録を完成させようとしても、Evernote上での再生機能は、再生と停止とスライダーによる再生位置の変更しかなく、巻き戻しや再生時間の指定などができないのが不便である。iPadでの議事録の完成はあきらめて、PC上で音源をEvernoteからダウンロードし、再生ソフトで聴き直すのが望ましいものと思われる。

Metamoji Noteでメモをとる

product.metamoji.com Metamoji Noteで録音しながら、Apple Pencilを使って手書きでメモをしていく。

Apple Pencilで入力

Metamoji Noteでの入力は、mazecとは異なり、紙にペンで書くように線データとして入力する。(テキストボックス内にキーボードで文字データとして入力する機能もあり、mazecと組み合わせることで、手書き入力はできる。またmazec plusというオプションを購入すると、Metamoji Note上でのひらがなや漢字を、文字データとして変換することもできる)手書きと異なるのは、書いたものを拡大縮小や移動ができることであるが、会議のメモ取りをしているときには、そのような行為をしている時間はないので、Metamoji Noteでの手書きは、結局のところ、ノートにペンで手書きすることと大差がない。

録音した音を聴く

Metamoji Noteの録音の特徴は、途中でチャプターを挟むことができることである。話題の節目、発言者の交代など、録音中にチャプターのアイコンをタップすることで、チャプターを挟むと、後で再生する時に頭出しができるので便利である。ただし、Evernoteと同様、巻き戻しができないので、聞き取りにくいところを何度も聴くのは不便である(そのためにチャプターを作るのも面倒)。Metamoji Noteの録音の最大の問題は、Metamoji Note上でしか再生できないことである。Metamojiクラウド上では、m4a形式で録音した音声ファイルが管理されているようであるが、音源ファイルだけを取り出すことができないので、あとでPCで再生しながらメモを起こすといった使い方ができない。

結論

iPadを使って議事録を作るために2つの方法を試してはみたが、結局のところ、会議中の録音はiPhoneで済ませて、入力はキーボードならノートパソコンのほうが便利だし、手書きならペンと紙で十分である。