マッキンゼーとかBCGのスライド作成術
この本を読みました。
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ぼくは職種上、いわゆるビジネスのプレゼンテーション用のスライドは作らず、Wordで紙ベースの資料を作るのが主なんですが、それでもグラフやチャートは駆使するので、読んでみました。
個別のグラフやチャートの作り方に関しては、他の本でも語られている部分と重複するし、自分でも業務上の経験で身についていることがほとんどであったので、特段目新しいことはありませんでしたが、改めて、個別のスライドをつくるプロセスについて最初に明言していたところがよかった。
内容は本書に譲りますが、プロセスは下の本にも通じるところがありました。
- 作者: 安宅和人
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2010/11/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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僕みたいに、コンセプト作りからデータ集め、分析、資料づくりまで全て自分で作っていると、ついついデータありき、絵ありきになってしまって、ストーリーが意味不明なところに行き着きがちになってしまうので、改めてメッセージを先に作るということを肝に銘じておきたいですね。
一点だけ。
シェアを示すのに円グラフを避けるのは同感なのですが、その改善案として本書P78に示しているような、棒グラフを使うのはどうなのかなと。基本的には帯グラフで対応するべきじゃないかと思う。実際、P78の図は比較しづらいと思う。
最後の練習問題はあるけれど、そもそもグラフやチャートを書くときはグラフやチャートの見栄えのするデザインありきよりも、書くべき内容がどういう構造や繋がり、分類になっているかをしっかり把握した上で図に落とし込むのが大切だと思うのです。本に出てくるチャートパターンはあくまでもヒントでしかない。