溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

地震の時は水を貯めろ?

今年で阪神淡路大震災から15年ということで、さとなおさんのかつてのエントリ、地震が起こったら、まずこれをしろ!が話題になっていて、そのアンサーとして、「地震の時は水をためろ」はウソ - カレーなる辛口Javaな転職日記とか、「「地震の時は水をためろ」はウソ」のウソ - tano13の日記とか『「地震の時は水をためろ」はウソ』のウソ - indigojournal [殺・伐・雑・録]が挙がっているわけで、じゃあどうなのかなと言うところで、思ったことを書いてみる。

地震が起こったら、まずこれをしろ!への感想

 書かれたのが97年、一部改訂されたのが02年ということで、この間に自治体で進められた防災対策とその情報提供には対応しておらず、当時の経験に基づいて書いてあるので、そのまま鵜呑みにするものでもないかなとは思う。とは言え、地震発生当初の行動としては、こんなもんじゃないかと思った。

「地震の時は水をためろ」はウソ - カレーなる辛口Javaな転職日記への感想

 システム最適化の観点から行けば、おそらく正しいご意見。しかし、大地震発生当初は「「自分だけよければいいじゃん」というのを裏技と思ってるけど,それをみんながやったら社会システムが破綻するんだよ.」という社会システムはすべて破綻しているし、自分がまず生き延びることが精一杯で、「私は多少不便でもみんなと生き残る道を選ぶ」という判断もままならず、まずは自分とごく身近な身内や友達が生き残れるかどうかだと思う。
 あと、「トイレが困るのは事実だが,それで死んだ奴はいない」という記述があるが、たしか新潟の地震の際に排泄を我慢しすぎて亡くなった人がお年寄りを中心にいたとも聞いている。災害対策で排泄というのは実は重要な要素なのだと行政の人から聞いたことがある。

「「地震の時は水をためろ」はウソ」のウソ - tano13の日記『「地震の時は水をためろ」はウソ』のウソ - indigojournal [殺・伐・雑・録]の感想

 たぶん、この人達の書いている内容が、被災した人の経験談としては一番納得できる。おそらく灘区か東灘区あたりで被災されたのではないだろうかと。(前者の人は東灘区で被災されたと書いている)夙川あたりからは活断層の関係で被害が北へ移っているので土砂災害などがあったのは日曜日のNHKでもやってた。
 仁川とか逆瀬川の辺りもかなりひどかったらしいと聞いている。

水を貯めるべき?

 僕は地震発生当初は、貯められるのなら貯めておくべきだと思っている。根拠というほどのもんじゃないけど、こう考えている。

電話するべき?

 電話自体は被災地への通話の方が圧倒的に多く、被災地からの発信は少ない。そりゃ被災者よりも被災者の身内の方が多いのだから。できるならこちらから一報入れればいいけど、大抵は公衆電話しかつながらない。
 いまだときっと携帯電話になるんだろうけど、基地局が混線してつながらないから、メールを入れるぐらいしかなかろう。

車で脱出するべき?

 渋滞の元なので、車を使わない方がいいんだろうけど、出るなら早めにというのはさとなおさんの言う通り。あとで通行規制が敷かれると車で出れなくなることもある。車をおいて避難すると車が心配だし。
 迅速な救援部隊や物資の補給の観点からは、誰も逃げずに留まって、道路は救援用だけに使うのが効率的なんだけど、だからといってそんなこと被災者はわかんないし、自分が生きるために被災地の外へ避難することを止められないよなあと思う。

おまけ

 阪神淡路大震災のときに木造の住宅の1階がつぶれて下敷きになって亡くなった人が多かったけど、じゃあ鉄筋の建物がいいかと言われると、中高層だと怖い構造のものがある。それは

  • 1階が駐車場になっているマンション
  • 5階

 前者は1階が柱と外壁だけになっている構造。地震で柱が折れてピサの斜塔みたいになることもあるので怖いんですね。後者は中高層の場合、5階から上の構造を弱めにしてあるので、弱めにしてある階のうち最も荷重のかかる5階だけが潰れるという現象が、神戸市役所や西市民病院で見られた。鉄筋コンクリート構造の変わり目って弱いんだよな。六甲道も阪急伊丹も駅の2階部分が潰れていたような気がする。そんなことを言っている僕の住む場所はマンションの5階><。
 まあ、普段からの備えと情報提供・情報共有が必要だってことは今ではわかってるんですけどね。