溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

PC上のメモツールを考える

 昨日は仕事で使うブラウザに必要なことについて考えてみたけど、次はメモツールについて考えてみたい。この場合のメモには紙の上に書くメモとPC上で書くメモの2種類があるが、ここではPC上で書くメモに限定しておく。

前提条件:最終目的はWordで調査報告書を書くこと

 僕の仕事としてはコンサルタントとしてクライアントに対してWordで報告書をまとめることが仕事である。Wordを使うとは言っても、小説のように文章だけを書くわけではなく、むしろ実用書のように図表を駆使して書いている。したがって最終的にはWordのファイルに収まっているものの、文書中のグラフはExcel上でデータ処理および集計を行った上で作成し、チャートはPowerpointを使ったりIllustratorを使ったりもする。

テキストエディタ:起動の速さ、軽さは魅力だが文字しか書けないという欠点

 PCのメモツールとしてまず考えられるのはテキストエディタである。
 僕もxyzzyというエディタでchangelogmemoというマクロを使って長らくメモを取ってきた。
 エディタで書くメモの利点としては、以下の点が挙げられる。

  • 起動が速くてすぐメモが取れる
  • 動きが軽くてメモを書いている最中にソフトが落ちることはまずない。
  • GREPが使えればファイルが別れていても全文検索が容易

 しかし、僕の仕事で書くメモでは必ずしも文章や箇条書きではなく、表や簡単な図を書きたいとき、画像を貼っておきたいこともある。そうなるとエディタではもの足らないということになる。
 全文検索についても、今ではGoogle Desktopがあるので、MSOfficeならファイル内の全文検索が容易にできるので、スピードや負荷は別としてGREPが使えなければできない機能ではない。

Word:最終資料に転用できるものの、図表の扱いに難あり

 次に考えられるのはWordであろう。最終報告書がWordである以上、Word形式でメモを取っておけば転用も容易である。
 しかし、Wordは図表の扱いに難を残す。
 まず、表の作成に当たっては必ずマウスを使わなくてはならない。
 メモは速報性を重視する以上、できるだけマウスを使用することなく、キーボードだけで済ませたい。
 そうなるとマウスを使わざるを得ないWordのロスは大きい。もっとも最終的な報告書の段階ではWordの表に直すこともある(複雑な表はExcelで作って、図貼り付けでWordに貼る方が多い)ので、最終報告書へ向けた作業全体ではWordがいいのかExcelがいいのかの判断は難しい。ただメモを取るという一点においてはWordの作業のロスは大きいと言うことである。
 またオートシェイプによる図の作成にあたっては、あらかじめ図の大きさを想定した上で、行を開けておかなくてはならない。これはWordがそもそもフリーカーソルではないと言うことに起因する問題だろう。またWordのオートシェイプはOffice2000に関しては、コネクタがないのでフローチャートが作れない、シェイプ内のテキストの位置の調整が水平方向と枠のマージンでしかできないという欠点もある。

Powerpoint:マウスの使用が前提となるのでメモには向いていない。

 次に考えられるのはPowerpointである。基本が箇条書きになっているのでメモは書きやすい。しかもあとで見やすい。またオートシェイプで図を描くにあたっては、Word、Excelに比べて高機能であるという点も大きい。
 しかし、テキストの挿入、表の挿入、オートシェイプの描画、全てにわたってマウスを使う必要があるので、メモを取るのが遅くなるという致命的な欠点がある。
 また、表の作成が面倒、セルの多い表を作ったり、テキストボックスに長い文章入れたりすると動作が遅くなる、という欠点があるので本質的にはメモに向いていない。

Excel:一番マウスの使用が最小限で済む。ただしメモの見た目が汚くなることと編集が少し厄介。

 最後に考えられるのはExcelである。Excelはそもそもが表計算ソフトなので、きれいに作ろうとさえ思わなければ特段の処理をしなくてもマウスだけで表をつくることが可能である。
 また、入力欄がグリッド状になっているので、メモを階層的に書くことも容易である。
 更に、1セルあたりの入力可能な文字数に制限はあるものの1パラグラフ程度であれば十分にセルに収めることが可能である。
 そして、オートシェイプでの図の作成、画像の挿入も可能である。
 ただ問題点を上げるとすれば、作り上げたメモの見た目はどうしても汚くなる。長めの文章は横に長く表示されてしまうので一目で内容がわからない。
 また、表を作っても罫線を描かなければきれいに見えない。これはスピードを重視して罫線を描くことをやめているだけなんだけど。
 そして長い文章の編集の際にカーソルの動きが遅いため少し厄介ということが上げられる。
 セルの結合などを駆使して見やすくするという手もあるのだけど、それはスピードを殺すことになるので、そうするぐらいならWordを使った方がいいので、ここは許容するかしないかの問題だと思っている。
 表形式である以上、日付や見出し欄を設けたくなる。ただ最終的には検索に頼ることになると思うので、日付や見出しを入れておく必要はないのかもしれない。

結論

 見た目が美しくないけど、スピード重視でExcelかな。とっさの計算もすぐできるしね。

注意

 あくまでも自分の仕事の上でのメモのあり方を考えたので、普遍性は全くない。自分の仕事のスタイルを想定した上で、こういうメモの仕方があるよという意見があればコメントやトラックバックで教えていただけると幸いである。ただし、使えないと判断したら容赦なく反論します。