溢れ出る加齢臭

カレー臭に加え加齢臭が溢れ出る年齢になりました。

配列と日本語入力を巡る冒険

DELLのデスクトップ用のキーボードは打ちづらかった

親指シフト入力を復活させますと書いたのは今年の1月のことで、それからまったりと続けていたのですが、どうにも以前書いた不都合さが拭えなかったことに加え、今年の春に会社のパソコンが新調され、キーボードが変わったことで親指が押しづらくなってしまいました。
具体的には、写真にあるようなキーボードである。このキーボードはスペースキーがある段のキーは全て画面下側にカーブしているので、同手シフトがややしづらい。更に右手シフトキーとなる変換キーが狭いというのも親指シフト入力には使いづらい。

バンタグラフ式のキーボードも使いづらかった

そこで、4月に自腹でキーボードを購入した。
bのキーの下でスペースキーと変換キーの境目がある、いわゆるb割れのキーボードであるBUFFALO BKBU-MCJ109A/BKを購入した。しかし、これも使いはじめて後悔した。パンタグラフ式のキーの認識が悪いのか、押しこまないとキー入力を受けつけてくれないのだ。親指シフト入力の同手打鍵ではどうしても押しこみが少なくなるので、入力のしそこないが多くなったのだ。パソコンを使いはじめてからほとんどデスクトップのメンブレン式キーで過してきたということがあるが、3年ほどThinkPadを使っていた時期もあるので、それなりにパンタグラフ式に慣れているつもりであった。しかし、このキーボードにはなかなか慣れなかった。
それでも我慢して使っていたのだが、キーボードには慣れないし、親指シフト、というかNICOLA配列のいびつさに慣れなかった。

東プレのRealForceを購入した

そこで7月に入ってから、キーボードを新調した。
いろいろ悩んだ末、候補の中で最も高額の東プレ「RealForce108UBK」を買ったのである。これはb割れではないものの、変換キーがそれほど右にないので、さほど問題はなさそうであることと、このキーボードで親指シフトを実践している人もいるらしいということがわかったこと、そして僕の仕事でキーボードを使うときはほとんど文章入力であることから、その目的に合致したキーボードが良いであろうということでこの商品を買った。仮に僕がIT業界の人間ならHHK2とか買っていただろうな。

飛鳥カナ配列に移行した

そして、配列もNICOLAをやめて、他のものにした。選択肢としては飛鳥カナ配列と小梅配列があった。それぞれ1週間ずつ使ってみて、飛鳥カナ配列に決めた。決め手は飛鳥カナ配列はぼくが書く文章である限りは指の動きがスムーズであることと全角英数文字が入力できることであった。小梅は僕がよく入力する単語の中に、NICOLAと同じぐらい打ちにくい単語があったので却下した。
ここから、飛鳥カナ配列を覚えはじめたのだが、この配列は清音と濁音が異なるキーなので、覚える量が多い。しかも作者が頻繁に配列を弄るので、Catch upが大変だった。 使いはじめて2ヶ月半がたって、キーの位置は頭では覚えたものの、いまだに手は覚えてくれていない。したがって頭で位置を確かめながら打っているのが実情である。したがってローマ字入力よりは数段遅い。そもそも僕はタイピングが遅いので、どっちを使っても目クソ鼻クソのレベルなのだけど。

ATOK親指シフトの相性

WindowsではATOKを常用しており、ローマ字入力のときは変換候補をホームポジションのアルファベットA,S,D,F,G,H,J,K,Lで決定していた。しかし、親指シフト入力ではATOKはカナ入力モードとなるためアルファベットで候補を選択することはできず、数字での選択になる。ホームポジションから指を最上段まで動かすのが面倒であった。
また、ATOKでは変換候補を探す際に、変換キーを押すと次の候補群10個を表示してくれる。しかし親指シフト入力中はこの変換キーがきかない。このため次候補群をCtrl-変換に割りあててはみたものの、不便であることに変わりはない。意外と相性が悪いのかも、と思った。

さて、MacBookの方はというと

親指シフト入力を使っているのは会社のパソコンだけで、家のMacBookことえりのままにしていた。Teslaを入れて親指シフトで入力しようとも思ったが、MacBookのキー配列はとてもじゃないけど親指シフトにむいていないこと、Teslaでできる親指シフトNICOLAで飛鳥カナ配列用の定義ファイルをつくるのはかなり面倒なことになりそうだったのでやめた。
しかし、ことえりことえりで変換を学習してくれないので、ATOKに比べて変換効率が悪すぎる。そして、いつしか辞書が認識されなくなってしまったということもあって、気になっていたAquaSKKを導入した。AquaSKKでは自分自身で漢字、かな、カナ、alphabetを考えて打たなくてはならないのだが、これが意外とおもしろい。直近で変換した漢字を次の第一候補にしてくれるので、変換は楽になったし、単語登録や削除が楽にできる。プライベートでは話しことばが多いので、こちら側でかなを意識して入力できるのはかなり都合がいい。大阪弁も入力しやすい。この日記はCarbonEmacs上のSKKで書いている。
ちなみにMacBookにはWindowsVistaとUbuntu Linuxも入っており、いずれもSKK(SKKIME, SCIM-SKK)で入力している。
SKKの使いかたは覚えたけど、いつもShiftキーを打ち間違えている。(SpaceキーおよびカナキーにもShiftキーを割りあてている)

最近は

仕事で文章を書くことが多くなってきたので、親指シフトではなくローマ字にもどしている。やはりローマ字の方が数段早いし、ATOKでの変換も早くなった。ローマ字なら無意識でも入力ができるので、頭のなかを文章の構築に専念できる。親指シフトは気分転換に使うぐらいになりそうだ。
ちなみに、下駄配列も使ってみたのだが、全角英数が打てなかった時点であきらめた。