無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法
これ、有能な人向きのノウハウですよね?
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2007/10/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 20人 クリック: 312回
- この商品を含むブログ (795件) を見る
勝間和代さんの年収10倍シリーズの第2弾の時間投資編。肝となる主張は、
- 今の時間の使い方を整理する
- 自分がしなければならないことと、自分がしなくてもいいことを切り分ける
- 自分がしなくてもいいことは他の人間に渡して、自分がしなければいけないことを効率よくこなす
の3つ。現況分析、実施方針、具体の内容という至ってベーシックな展開です。
今の時間の使い方を整理する
自分の普段の時間の使い方を、緊急度と重要度の2つの軸でとらえて、
緊急度高 | 緊急度低 | |
重要度高 | 消費の時間 | 投資の時間 |
重要度低 | 浪費の時間 | 空費の時間 |
という4種類の時間を定義したというところが目新しい。
曰く、この比率を、消費:投資:浪費:空費=5:3:1:1にするのが理想だとか。
僕の場合は、9:0:0.5:0.5といったところでしょうか。睡眠時間とか食事がどこに配置するのかはわかりませんが。
自分がしなければならないことと、自分がしなくてもいいことを切り分ける
読んで字のごとく。自分がしなくてもいいことは思い切ってアウトソーシングしちゃいましょうという話。
これができるのは賃金率が高い人だけ。
僕のように時給換算すると800円ぐらいしかない人はアウトソーシングコストの方が高くなるので無理。
だって時間単価で言えばバイトの方が高いのだから。
そもそもバイトを雇わせてもらえない上に、サポートメンバーもいないので、基本的には全部自分でやんなきゃだめなのです。
会議の企画、資料作成、コピーから会場の手配、名札作り、謝金の手配などなどね。
もし私が半日で一万四〇〇〇円以上稼げる自信があるのであれば、もう一台全く同じものを買えばいいのです。
僕の場合は一日働いてもその金額に到達しませんので、修理を待った方が良さそうですね。サーセンww
お金の不足がもたらす弊害について書かれています(144ページ以降)。
主張内容は、まさにその通りで、お金があれば(稼ぐことができれば)じゃんじゃんアウトソーシングして自分の得意な方に特化すればいいのです。アインシュタインの秘書の話やリカードの比較優位論を待つまでもない。
しかし僕のように逆にお金がない(稼ぎの単価が低い)人はアウトソーシングしてもしょうがないわけですから、全部自分でやるしかない。
そもそも論として、最初はみんな全部自分でやって上司から認められることで重要なことを少しずつ任されるとともに、自分でやらなくてもいいことから解放されていく。
新入社員がしたり顔をして、「自分がしなければならないことと、自分がしなくてもいいことを切り分けたいんで、バイト雇ってください」とか言い始めたらその場でぶっ飛ばすよ、俺は。
「自分がしなければならないことと、自分がしなくてもいいことを切り分ける」ことができる立場(職位、収入)になるために、どうやって時間管理していくかの手法が欲しかったですね。
あと、アウトソーシングするといっても、東京と地方では事情が違います。東京ではできるアウトソーシングが地方ではできないということもあるでしょうし。*1
通信販売の話が出てきます。
僕も、お店に行く時間と費用を考えると、買うものがわかっているものについては通信販売の方が得だと思って通信販売を多用していますが、問題はすぐに受け取れないことなんですよね。
先日、ジムで売っていたプロテインと同じ商品を、それより1000円安かったアマゾンから購入しましたが、平日は受け取れないので週末まで手元に来ません。ましてや毎日バナナを届けてもらうって無理。いつ受け取れっちゅーねん。
自分がしなければいけないことを効率よくこなす
この辺はツールの使い方とか情報収集は重要ですよって話で、特に目新しい内容はない。
勉強法本の内容と変わらない。
しかし、ツールだけで効率は上がらないということはよくあるわけで、僕の場合仕事の効率を下げている要素として、情報が存在しない状況において筋の通った資料を作るための論理展開を考えるのに時間がかかっている。こういうのはマインドマップとかマンダラートとかSWOTとかロジックツリーとかツールを使っても改善するものではなく、地頭の善し悪しに依る部分なんだよなあ。
結論
この本に書かれているノウハウの多くはできる人向け。
僕のようなできない人は、四の五の言わずに仕事しろっちゅーことですね。
*1:地方を捨てて上京することも時間投資法の一つといってしまえばそこまでですが