オンラインストレージの全文検索の比較
Evernoteからの乗り換えを考えていく中で、僕が求めている機能の中でも大事なのは全文検索機能であることに気づいたので、先日、客先からもらった資料をスキャニングしてPDFに変換した上で、オンラインストレージにアップロードして検索してみた。
なお、資料はスキャニングした時点でOCR機能によりテキストデータが埋め込まれているので、それぞれのオンラインストレージでのOCR機能自体は比較できない。
検索した言葉は漢字9文字の言葉である。(具体的なものはは守秘義務があるので明かせない)
Evernoteプレミアム
検索すると、アップロードしたPDFファイルのみがヒットした。(検索した言葉自体は特定プロジェクトの内容を指す言葉なので、ほかの資料でこの言葉が出てくることはない)
OneDrive
検索すると、アップロードしたPDFファイルの他に、別のファイルがヒットした。9文字の言葉は4つの言葉を繋げた言葉なので、それぞれの4つの言葉に分割してand検索した結果もヒットしている模様。ただし、アップロードしたファイルが検索できるようになるためのインデックス作成に時間がかかるようである。検索は、どこにあるかわからないものを検索するだけでなく、場所がわかっているものでもサッと取り出すためにも使うので、アップロードしたデータはすぐに探せるようにするべきだと思っている。だからEvernoteプレミアムの方が上である。
Evernoteプレミアムを続けるかどうか
毎年恒例の年度末の繁忙期はどうにかこうにか抜けましたが、今年も3月の労働時間は370時間ほどになりました。
去年4月からEvernoteプレミアムを年間プランで使っており、今月の9日に更新を迎えますが、更新を迷っているところであります。Evernoteプレミアムの価格と機能は、というと、
evernote.com
ここに書いてあるわけですが、
- 複数のプラットフォームでノートを利用
- Web ページや画像を保存
- 画像内テキスト検索
- ノートを共有&チャット
- モバイル版アプリにロックを追加
- 月60MBまで
- 2台の端末で同期(Web版は無制限)
(ここまでは標準機能)
- ノートをオフラインで使用
- メールを Evernote に転送
- サポートのメール対応
- 月1GBまで
- すべての端末で同期
(ここまではプラスの機能)
- サポートの優先対応
- PDF 内の文字を検索
- Office 文書の中を検索
- PDF に注釈を挿入
- 名刺をスキャンしてデジタル化
- ノートをプレゼンテーションに即変換
- ノートの履歴を閲覧
- 関連するノートや記事を閲覧
- 月10GBまで
(ここまでがプレミアムの機能)
これだけあります。このうちサポートのメール対応より上はEvernoteプラスの機能でもあります。
プラス、プレミアムの機能を一つ一つ見ていくと、
ノートをオフライン使用
スマートフォンでオンラインにすればよいので不要。
サポートのメール対応、サポートの優先対応
使ったことないし、これからも使わない。
PDF 内の文字を検索
これは結構重要。収集した資料をEvernoteに放り込んでおいて、あとで全文検索でひっかけるのに便利。資料をスキャンして作ったPDFでも検索してくれる。OCRの精度が比較的高いと思う。
EvernoteからOneNoteへ移行しようと思って、OneNoteにもEvernoteのノートをコピーしてみたけど、OneNoteではうまく検索できず、使い物にならなかった。
USBメモリにもほとんどの資料があるので、USBメモリ上でMacのSpotlightから検索することもできなくはないのだけど、必要なときにしかUSBメモリを差さないのでSpotlightでうまくインデックスできず検索できない。職場では既に更新の止まっているGoogle Desktopを使っているが、検索に関してはEvernoteで検索したほうが精度が高いと思う。
Office 文書の中を検索
これもPDF同様重要。仕事が進行中の文書は随時更新していくので、Evernoteのような保管サービスよりは、オンラインストレージの方がよいとは思うが、Evernoteほどの検索性はないと思う。
PDF に注釈を挿入
これは便利な機能だけど、PDFのデスクトップアプリで注釈を挿入することが多いので、個人的には不要な機能である。
ノートをプレゼンテーションに即変換
Evernoteでプレゼンしないので不要。
ノートの履歴を閲覧
使ったことはないが、ファイルの履歴は欲しい機能である。Evernote上で必要かと言われると疑問だが、Dropboxのバージョン履歴と復元機能は欲しい。
www.dropbox.com
関連するノートや記事を閲覧
ああ、こんなのあったねと思い出に浸るならいいけど、これが欲しいわけではない。
こうやって見てくると、欲しいのはファイルの検索機能である。特にいまだに進行中である仕事は、24個のPDFから関連する記述内容を検索するということを行っているので、複数のOffice文書を串刺しで検索できる機能は欲しいところである。乗り換え先のつもりだったOneNoteはこれがうまくできない上、メモの位置がノート内で自由に変えられるので、案外使いづらかった。ノートで下書きしても、それをWordに変換できることもないので、結局、Evernoteのメモ機能と同様に書式付きテキストの機能しかいらない。
プレミアムの料金は年間で5,200円のはずだが、iTunes Storeでは年間4,000円となっている。1,200円が決定的な差を生むわけではないけど、OneNoteが資料保管庫として機能しないので、今のところはEvernoteプレミアムを継続する方向に心が傾いている。タイムリミットはあと3日。さてどうする。
【解決済】QGISでの印刷の縮尺がおかしい
1:2,500のスケールで白図を印刷したところ、250mのスケールが12.2cmしかなかった。
プリンタのマージン分を縮小しているのかと思い、PDFに書き出して余白縮小なしで印刷してみても同じ状況である。
PDF上で測定してみても、12.2cmしかなかった。こういう仕様なのかどうかは引き続き確認したい。
追記
レイヤーの座標系は平面直角座標系の7系にしていたのだが、プロジェクトの座標系がWGS84になっていたのが原因であった。プロジェクトの座標系をレイヤーと同じにしたら正常な縮尺で出力された。
InstapaperとPocketの違い
あとで読むサービスの2大巨頭のInstapaperとPocketの個人的に思う違いを整理してみた。
Instapaper | ||
---|---|---|
構文解析力 | 高い | 低い |
動作 | 重い | 軽い |
AutoPagerize | 非対応 | 対応 |
全文検索 | 無料 | 有料 |
Kindle送信 | あり | なし |
音声読み上げ | あり | なし |
こんなところか。使いやすいのはPocketの方だが、Pocketで対応できないサイト、例えばGoogle News経由での各新聞社の個別記事や、Togetterまとめなどについては、Instapaperでしか読めない。いっぽうで、InstapaperはAutopagerizeに対応していないので、複数ページで分割されるようなダイヤモンド・オンラインや東洋経済オンラインなどは1ページ目しか保存してくれない。これがPocketなら最後のページまで読み込んで保存してくれるので、一気に読める。Safariのリーダー機能でも最後のページまで読み込んでくれるはずなのだが、最近、対応していないページが多い。
というわけで一長一短があるので併用してせざるを得ない。Feedlyからあとで読むサービスに送る場合は、InstapaperとPocketそれぞれに個別で送るのではなく、Feedly上でセーブしてifttt経由でInstapaperとPocketにそれぞれ送っている。